2008年3月25日 14:26

Sood A, Sood R, Brinker FJ, Mann R, Loehrer LL, Wahner-Roedler DL.
Am J Med. 2008 Mar; 121(3):207-11.

処方薬とサプリメントとの相互作用について調査を行った結果がAmerican Journal of Medicineにて発表され、相互作用に影響を及ぼす可能性のある組み合わせで服用している消費者が多くいることを示唆した。

 

Sood Aらは、処方薬とサプリメントの同時使用による、臨床的に有意である相互作用の頻度を評価するために、メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)の六つの専門クリニックにて治療を受けていた患者のサプリメント使用について調査を行った。調査は、クロスセクショナル、ポイントオブケア調査の結果、および患者の医療記録のレビューを使用した。また、処方薬の使用については患者の医療記録を参照した。医薬品・サプリメント相互作用に関しては、Lexi-Interactという、オンライン分析プログラムを使用し、各相互作用の臨床的有意性を評価した。

処方薬とサプリメントの相互作用の可能性は15%以上

1818名の患者のうち、1795名が回答(総合回答率98.7%)し、そのうち710名(396%)がサプリメントの使用を報告した。

臨床的有意性の可能性がある相互作用が合計107件確認された。

 

ニンニク、バレリアン、カバ、ギンコ、セントジョーンズワートが上位を占める

相互作用の可能性が示唆されたサプリメントは、ニンニク、バレリアン、カバ、ギンコ、セントジョーンズワートであり、臨床的有意性の可能性がある相互作用の68%を占め、相互作用の可能性が最も一般的な医薬品は、抗血栓薬、鎮静薬、抗うつ薬、抗糖尿病薬が、臨床的有意性の可能性がある相互作用の94%を占めた。しかし、全ての患者において相互作用による深刻な影響は全くなかった。

結果として、一部の処方薬とサプリメントが相互作用の可能性の大部分を占めたが、実際の悪影響の可能性は低かった。

 

 

英語文献(リンク下記)

http://www.amjmed.com/article/S0002-9343(07)01187-4/abstract