2008年11月19日 11:53
ドイツの研究者は、ビタミンDの欠乏が心臓障害、突然心臓死、心不全との関連性がある可能性をJournal of Clinical Endocrinology and Metabolism10月号にて発表した。
ビタミンDは心臓の収縮を影響したりするため、ビタミンD欠乏による心臓トラブルは生理学的にあり得るとしている。
ハイデルベルグ大学のDr. Stefan Pilzらは、1997年から2000年の間に冠動脈造影のために照会された白人患者3299名のビタミンD値を測定し、7.7年間のフォロー期間を設けた。
フォローアップ期間中、116名が心不全で死亡し、188名が突然心臓死で死亡した。
その他の要因を考慮した上で、深刻なビタミンD欠乏は、正常なビタミンD値の患者に比べ、心不全リスクが3倍であり、突然心臓死リスクが5倍であることがわかった。
これらのデータは、正常なビタミンD値は心臓疾患の予防に有効である可能性があり、ビタミンDサプリメントを使用した研究には大変意義があるとDr. Pilzは述べている。
英語原文
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/news/fullstory_71714.html