2009年7月31日 10:43
◇スタチン系関連筋痛を有する人の高コレステロール血症に対する紅麹
Ann Intern Med 2009 Jun 16; 150:830
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19528562?dopt=Abstract
紅麹(red yeast rice)は、LDLコレステロール値を低下させることができるハーブサプリメントであり、スタチン系を忍容できない人に対する代りとなる療法として検討されてきた。スタチン系関連筋痛を発症し、薬物投与中止後に症状が消失した患者62人に、紅麹1,800mg/日投与群またはプラセボ群のいずれかにランダムに割り付けた。結果LDLコレステロール値は、12週目紅麹群で43 mg/dL、24週目紅麹群で35 mg/dL低下し、12週目プラセボ群で11mg/dL、24週目プラセボ群で15mg/dL低下し、有意差が認められた。紅麹群の患者31人のうち2人、およびプラセボ群の患者31人のうち1人は、耐え難い筋痛を発症した。血清CPK値、HDLコレステロール値、中性脂肪、体重、筋痛レベルは、有意差は認められなかった。