ヨーロッパ人における血中ビタミンD濃度と結腸直腸癌リスク逆相関:ネスティド・ケース・コントロール研究
目的:ヨーロッパ人における血中ビタミンD濃度、ビタミンDとカルシウムの食事摂取、および結腸直腸癌リスク逆相関を評価すること。
デザイン:ネスティド・ケース・コントロール研究。
設定:EPIC研究内研究で、十ヶ国の西欧諸国から52万名超のコホート。
参加者:直腸結腸癌患者1248名と対照1248名。
主要結果判定法:25-(OH)D濃度は酵素免疫測定法で測定された。
食事と生活データはアンケートで収集された。発症率、および25-(OH)D濃度と食事カルシウムとビタミンD摂取量による結腸直腸癌リスクの95%信頼区間は、多変量条件付きロジスティック回帰モデルを使い、潜在的な食事およびその他交絡因子に補正され、予測された。
結果:25-(OH)D濃度は線形的に直腸結腸癌と相関(P for trend <0.001)を示した。測定前値25-(OH)D (50.0-75.0 nmol/l)に対して、低濃度は結腸直腸癌リスク高値と相関(<25.0 nmol/l: 頻度比 1.32 (95% 信頼区間 0.87 to 2.01); 25.0-49.9 nmol/l: 1.28 (1.05 to 1.56)、高濃度は低リスクと相関(75.0-99.9 nmol/l: 0.88 (0.68 to 1.13); ≥100.0 nmol/l: 0.77 (0.56 to 1.06))を示した。5分位解析にて、最高濃度区分対最小濃度区分では、40%の結腸直腸癌が減少した(P<0.001)。サブグループ解析にて、直腸と強い相関があるが、結腸とはなかった(P for heterogeneity=0.048)。カルシウムの食事摂取量の増加は、直腸結腸癌リスク低値と相関する。食事ビタミンD摂取は、疾病リスクと関連性はなかった。結果は、性別、または採血された季節や月によって差違はなかった。
結論:この大規模観察研究は、ヨーロッパ人において血中ビタミンD濃度と結腸直腸癌リスクが強い逆相関にあることを示した。血中ビタミンD濃度を増加すると結腸直腸癌リスクを有効的に減少させることができるかを評価するためにはさらなる研究が必要である
BMJ. 2010 Jan 21;340:b5500. doi: 10.1136/bmj.b5500.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20093284?dopt=Abstract