2010年7月14日 12:20

喫煙は、カロテノイド消費と結腸直腸がんの負の相関関係を減弱させる

 

 

概要:野菜と果物の消費、運動、肥満、カロリー摂取量は結腸直腸がんのリスクに大きく関係がある。喫煙下での野菜や果物からのカロテノイド摂取と結腸直腸がんのリスクの相関関係が、栄養的に様々な人種で調べられた。

 

 

方法:試験は、イスラエル北部集団研究の中の1817人の症例対照研究で行われた。データは、食物摂取アンケートにより集計された。個々のカロチノイド異性体量は、イスラエル食品成分表データベースにより計算された。

 

 

結果:9-cis-beta-carotene (OR = 0.35, 0.26-0.47), all-trans-beta-carotene (OR = 0.58, 0.44-0.76), cis-beta-クリプトキサチン (OR = 0.67, 0.50-0.90), all-trans-ゼアキサンチン(OR = 0.64, 0.48-0.86), and ルテイン(OR = 0.74, 0.57-0.96). リコピン (OR = 2.22, 1.71-2.89) and all-trans-beta-クリプトキサチン(OR = 2.01, 1.48-2.73)の消費と結腸直腸がんのリスク増加に強い逆相関が認められた。

 

 

結論:食事からのカロテノイドの摂取は直腸結腸がんリスクの減少と強く関連する。しかし、喫煙するとその関係が弱くなり時に逆転する。喫煙は野菜や果物をたくさん食べることの健康に良い影響を妨げられる可能性があることをアドバイスされるべきである。

Cancer Causes Control. 2009 Oct;20(8):1327-38. Epub 2009 Jun 27.