2010年9月27日 14:56
2型糖尿病女性、全粒穀物の摂取で死亡率リスクが低下
方法:Nurses’ Health Studyに登録されたアメリカの2型糖尿病女性7822人を追跡調査した。食事の摂取方法やその他事項が定期的に質問票によって回答された。
最長26年の経過観察中、852人が死亡し、うち295人が心血管疾患によるものであった。
全粒穀物やシリアルバー、ブラン(ふすま)や胚芽は、16%から31%の最低摂取量から最高摂取量まで5群に分けた。(最低摂取量は0.8g/日、最高摂取群9.73g/日)
結果:全粒穀物やシリアルバー、ブラン(ふすま)や胚芽の摂取量が最高五分位群では、最低五分位群と比べて全死亡率は、順番に1.0 (reference), 0.94 (0.75 to 1.18), 0.80 (0.64 to 1.01), 0.82 (0.65 to 1.04), and 0.72 (0.56 to 0.92)と死亡リスクが低かった。心血管疾患死亡率に関しても、1.0 (reference), 0.95 (0.66 to 1.38), 0.80 (0.55 to 1.16), 0.76 (0.51 to 1.14), and 0.65 (0.43 to 0.99)と最高五分位群では、最低五分位群に比べて低かった。特に、この結果は、全粒穀物のなかでもブラン(ふすま)が寄与していることが示唆された。
Circulation 2010 121: 2155-2156.