2010年12月17日 12:38

メタボリックシンドローム患者とビタミンDの関係:北米

 

メタボリックシンドロームは、北米成人の3人に1人があてはまり、糖尿病と循環器系疾患のリスクをあげる要因となっています。

 

これまでの疫学調査で、メタボリックシンドローム患者での血中ビタミンD低値が示めされています。今回は、北米成人を対象にメタボリックシンドロームと血中ビタミンD(25(OH)D)の関連について調査されました。

 

これは、天候のいい北カルフォルニアで調査され、糖尿病や循環器疾患のないメタボリックシンドローム群と、対照群を比較しました。

 

結果、糖尿病や循環器疾患のないメタボリックシンドローム群のほうが血中ビタミンD(25(OH)D)が有意に低値でした。対照群は8%、メタボリックシンドローム群は30%(25(OH)D <20 ng/ml; p=0.0236, Controls vs. MetS)。

冬と夏、カルシウム、リン、クレアチニン値での有意な差はありませんでした。

ビタミンD値は、空腹時血糖やHOMA(グルコース恒常性の指標)との間に有意な負の相関がみられました。

 

今後、ビタミンDサプリメントの摂取によるメタボリックシンドロームへの効果の実証が期待されます。

 

Horm Metab Res. 2010 Nov 25.