2011年4月14日 15:28

化学療法中の非小細胞肺がん患者における魚油の効果

対象は40例の非小細胞肺がん患者で、うち24例は標準的な化学療法を受け(標準治療群)、16例は標準治療に魚油(EPA2.2g/日)(魚油群)を摂取した。化学療法中、骨格筋と脂肪組織はCT画像で測定し、血液検査、体重は継続的に測定された。

結果、標準治療群では2.3± 0.9kg体重が減少しました。魚油群では0.5± 1.0kgと体重を維持し、両群には有意差がみられた(P=0.05)。魚油群の中で、血清中EPAが最も上昇した群では、体重も最も増加していました(P=0.01)。魚油群では摂取患者のうち69%が筋肉量を維持ないし増加したが、標準治療群では筋肉量を維持できたのは29%で、1kg減少した。脂肪組織については両群間で差がなかった。

化学療法中は、魚油(EPA2.2g/日)を追加することにより、体重、筋肉の維持ができる可能性がある。

 

 

Cancer  1775–1782, 15 April 2011