2011年11月25日 14:58

食物繊維・全粒穀類の摂取と結腸直腸がんのリスク

 


方法:食物繊維・全粒穀類の摂取と大腸がんのリスクについて、前向き観察研究を対象にしたシステマティック・レビューおよびメタ分析。201012月までのPubMedその他のデータベースが利用され、前向きコホート研究25件が解析された。

 


結果:結腸直腸がんの発生リスク率は、全食物繊維の摂取量10g/日(16件)に対しては0.90 (95% CI 0.86 to 0.94, I2=0%)、果物由来の食物繊維(9件)に対しては0.93 (0.82 to 1.05, I2=23%)、野菜由来の食物繊維(4件)に対しては 0.98 (0.91 to 1.06, I2=0%)、豆類の食物繊維(4件)に対しては0.62 (0.27 to 1.42, I2=58%)、穀類の食物繊維(8件)に対しては 0.90 (0.83 to 0.97, I2=0%)でした。

 

13サービング()の全粒穀類(6件)に対しては、0.83 (0.78 to 0.89, I(2)=18%)でした。

シリアル:1サービング=1カップ、調理した豆類、豆腐:1サービング=1〜1 1/2カップなど)

 



結論:特に穀類や全粒穀類の食物繊維の摂取量が多いことは、結腸直腸がんのリスク低下と関連していると考えられます。今後、食物繊維の型や残存交絡を除外する他のリスクファクターを含む詳細な結果が望まれます。

 

 

 

BMJ 2011; 343 doi: 10.1136/bmj.d6617

http://www.bmj.com/content/343/bmj.d6617