遺伝子操作した無害のヘルペスウイルスがメラノーマ(黒色腫)の進行を遅らせる可能性が示された。研究グループによると、世界各地の患者436人を対象とした今回の研究は、「ウイルス免疫療法」が有益であることを示した初めての第3相試験だという。 この研究では浸潤性の手術不能なメラノーマ患者を対象に、Talimogene Laherparepvec(T-VEC)と呼ばれるウイルス療法または「対照」の免疫療法のいずれかを注射した。T-VECは、単純ヘルペスウイルス1型の2つの遺伝子を除去することにより、正常細胞内では複製されず、がん細胞内で増殖して内側からがん細胞を破裂させるようにしたもの。T-VECはさらに、免疫系を刺激して腫瘍を攻撃させる物質を産生する。 The American Cancer Society has more about melanoma. SOURCES: Philip Friedlander, M.D., Ph.D, assistant professor of medicine, dermatology, hematology and medical oncology, Icahn School of Medicine at Mount Sinai, New York City; Michele Green, M.D., dermatologist, Lenox Hill Hospital, New York City; Institute of Cancer Research, news release, May 26, 2015 |