2015年8月19日 16:59

注意喚起および勧告内容】

2015年7月28日、食品安全委員会がスペイン消費食品安全栄養庁 (AECOSAN) から出された報告書を受けて、「ハマビシ」を含むサプリメントに注意喚起。

【解説】

スペイン消費食品安全栄養庁 (AECOSAN) は、7月20日、食品サプリメントへのハマビシ(Tribulus terrestris) の使用リスクに関する科学委員会の報告書を公表し、サプリメント中のハマビシの草木部分の使用に関して安全性を評価するために十分に利用可能な毒性学的データはないと結論づけ、サプリメントにおけるハマビシ (果実、地上部の草木、その抽出物のいずれの場合も) の最大一日摂取量は薬としての使用量を超えてはならないとした。

ハマビシはハマビシ科に属する植物で、ステロイドサポニン、β-カルボリンアルカロイド、フラボノイドおよびリグナンアミドなどの活性物質を含有し、薬用植物としての歴史がある。

毒性としては、神経系、筋肉、肝臓及び腎臓への影響が報告され、サプリメントへの使用が認可されている国もあるが、ハマビシの草木部分の使用が安全でないとしてサプリメント製造を禁止している国もある。

 日本において、ハマビシ果実が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料)」と区分され、食用に供することは禁止されている。


【関連情報】
食品安全委員会ウェブページ→
「「ハマビシ」を含むサプリメントに注意」
食品安全委員会ウェブページ→「スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)、食品サプリメント中のハマビシ(Tribulus terrestris)の使用のリスクに関するAECOSAN科学委員会の報告書を公表」