2015年9月16日 14:09
 ●「コンドロイチン硫酸」安全性:危険情報 (150831)
<被害事例>
・気管支喘息の80歳男性 (日本) が、膝痛のため2種類のサプリメントを摂取し始めたところ、6日後より咳嗽、発熱、呼吸困難を生じ受診、サプリメントの摂取中止と加療により回復した。摂取していたサプリメントのうち、コンドロイチン、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン、コラーゲンなどを含有する製品に対してDLST (リンパ球刺激試験) が陽性であり、当該製品に含まれるコンドロイチンが原因と考えられる薬剤性肺障害と診断された (2015209034) 。
(2015209034) 気管支学. 2015; 37(2): 214-218.

●「
ケルセチン」安全性:医薬品等との相互作用 (150831)
<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ラット肝ミクロソーム) において、ケルセチンはCYP2D6、CYP3A4活性を阻害したという報告がある
(PMID:26139922)

 「
植物ステロール」安全性:医薬品等との相互作用 (150831)
<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ラット肝ミクロソーム) において、β-シトステロール、スティグマステロールはCYP2D6、CYP3A4活性を阻害したという報告がある
(PMID:26139922)

 「
ルチン」安全性:医薬品等との相互作用 (150831)
<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ラット肝ミクロソーム) において、ルチンはCYP2D6、CYP3A4活性を阻害したという報告がある
(PMID:26139922)
(PMID:26139922) J Food Sci Technol. 2015 Jul;52(7):4537-43.

●「
カルシウム」有効性:循環器・呼吸器 (150828)
・2013年5月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験18報 (検索条件:平均年齢50歳以上、期間≧1年、摂取量≧0.5 g/日) について検討したメタ分析において、閉経後女性によるカルシウムの単独摂取またはビタミンDとの併用は、冠動脈心疾患 (5報) 、心筋梗塞 (7報) 、狭心症および急性冠症候群 (4報) 、慢性冠動脈疾患 (4報) の発症リスクおよび全死亡率 (17報) に影響を与えなかったという報告がある
(PMID:25042841)
(PMID:25042841) J Bone Miner Res. 2015 Jan;30(1):165-75.

●「
グルコサミン」「コンドロイチン硫酸」安全性:危険情報 (150828)
<被害事例>
・高血圧、高コレステロール血症、アレルギー性鼻炎結膜炎、慢性蕁麻疹、逆流性食道炎、アムロジピンまたはアトロバスタチンへのアレルギーの既往歴のある71歳女性 (日本) が、膝関節痛のためにグルコサミン・コンドロイチンサプリメントを3ヶ月間摂取した後、普段より多くカニを摂取したところ、2日後に体幹に丘疹、紅斑が多発する遅発型アレルギーを呈し受診、サプリメントの中止と加療により改善した。カニとエビに対するIgE-RAST法は疑陽性、サプリメントに対するDLSTは陽性だったという報告がある (2015045927) 。
(2015045927) アレルギーの臨床. 2014; 34(12):1068-71.

●「
メチルスルフォニルメタ」安全性:危険情報 (150827)
<被害事例>
・全身性エリテマトーデスの既往がある35歳のイタリア系ブラジル人女性 (アメリカ) が、継続摂取していた複数のサプリメントに、3種類のサプリメントを追加したところ、1週間後に両眼の痛み、充血、視力低下を生じて受診。新しく摂取し始めたサプリメントの1つに含まれるメチルスルフォニルメタンを原因とする急性閉塞隅角症と診断され、3種類のサプリメントの摂取中止と加療により回復した
(PMID:24240884)
(PMID:24240884) J Glaucoma. 2015 Apr-May;24(4):e28-30.

●「
セイヨウカノコソウ、バレリアン」有効性:脳・神経・感覚器 (150827)
<睡眠>
≪不眠に対して効果が認められなかったという報告≫
メタ分析
1) 2014年3月までを対象に17のデータベースで検索できた無作為化比較試験5報について検討したメタ分析において、セイヨウカノコソウの摂取は入眠時間 (4報) 、睡眠時間 (3報) 、睡眠効率 (4報) 、睡眠の質 (3報) に影響を与えなかった
(PMID:25644982)
(PMID:25644982) Sleep Med Rev. 2014 Dec 17;24C:1-12. [Epub ahead of print]

●「
ビタミンD」有効性:循環器・呼吸器 (150826)
・健康な男女322名 (試験群161名、平均47.4±9.6歳、ニュージーランド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ビタミンD3 200,000 IU/月を2ヶ月間+100,000 IU/月を16ヶ月間摂取させたところ、収縮期および拡張期血圧、脈拍数に影響は認められなかったという報告がある
(PMID:24980662)
(PMID:24980662) Hypertension. 2014 Oct;64(4):725-30.

●「
クランベリー (ツルコケモモ)」安全性:医薬品等との相互作用 (150826)
<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、クランベリー抽出物はCYP2C8活性を阻害したという報告がある
(PMID:25430798)

 「
ノコギリヤシ (ソウパルメット)」安全性:医薬品等との相互作用 (150826)
<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ノコギリヤシ抽出物はCYP2C8活性を阻害したという報告がある
(PMID:25430798)