2016年3月26日 15:23
   

卵は心臓に有害だとされたこともあったが、結局、それは否定できるとの報告が、「American Journal of Clinical Nutrition」2月10日号に掲載された。たとえ食事性コレステロールへの感受性が高くなるAPOE4という遺伝子の保有者であっても、卵などのコレステロールを恐れることはないという。

多くの既存研究で、食事性コレステロールが血中コレステロール値に与える影響はさほど大きくなく、心疾患リスクに関連しないと判明している。しかしAPOE4遺伝子の保有者では血中コレステロール値への影響が大きくなるため、心疾患リスクも高くなるのではないかとの懸念があったという。

今回の研究では、42~60歳のフィンランド人男性1,000人超を追跡。試験開始時、対象者には心疾患・糖尿病はなく、約3分の1がAPOE4遺伝子を保有していた。対象者の報告によると、食事からの平均コレステロール摂取量は398mgで、1日平均1個以上の卵を摂取している人はいなかった。なお、中サイズの卵1個のコレステロールは約200mg。

21年間の追跡期間で230人に心臓発作がみられたが、卵を食べる習慣も全体的なコレステロール摂取量も、心臓発作や動脈硬化のリスクに関連しないことが判明した。

本研究は、東フィンランド大学(フィンランド、クオピオ)のJyrki Virtanen氏らが同大学の資金援助を受けて実施した。卵関連業界からの助成は受けていないという。

Virtanen氏は、「糖尿病患者では、卵やコレステロール摂取が心疾患リスクを上昇させうるという報告もある。そのため本研究は、卵を好きなだけ食べてよいと許可するものではない。また、卵を多量摂取する人についても評価できていない」と述べている。

他の専門家は、米国心臓協会(AHA)がコレステロール摂取を制限する勧告を撤回したことを挙げ、飽和脂肪酸と糖分、そして運動不足のほうが心疾患リスクにとってより有力な容疑者だと指摘している
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More information

There's more on cholesterol and heart health at the American Heart Association.

SOURCES: Jyrki Virtanen, Ph.D., adjunct professor, nutritional epidemiology, University of Eastern Finland Institute of Public Health and Clinical Nutrition, Kuopio, Finland; Lona Sandon, R.D.. assistant professor, clinical nutrition, University of Texas Southwestern Medical Center at Dallas; Feb. 10, 2016, American Journal of Clinical Nutrition

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