2016年5月16日 16:49
いわゆる健康食品との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
■症例
・リウマチ性関節炎のためメトトレキサート、スルファサラジン、ヒドロキシクロロキンを服用していた50歳女性 (シンガポール) が、副作用を避けるため、自己判断により、これらの医薬品の代わりに中国伝統医薬品「Kebigutaijiaonang」を2年間摂取したところ、体重増加、血糖値やHbA1cの上昇が認められた。この製品を分析したところ、プレドニゾン、ヒドロクロロチアジド、ピロキシカムが検出された (PMID:25037898) 。
・20歳男性 (アメリカ) が、ボディービルサプリメント「Friction」を4ヶ月前より断続的に摂取していたが、2~3杯/日 (表示は1杯/日を推奨) で4週間継続的に摂取したところ、右上腹部痛、膨張、嘔吐を生じ、摂取を中止。症状か改善したため、再開したところ約1週間で右上腹部痛、震え、息切れ、悪心、嘔吐、褐色尿ため受診し、急性薬物性肝障害と診断された。WHO-UMC基準で“Certain”と評価されたため、当該製品が原因と判断された (PMID:25823877) 。
・26歳男性 (オーストラリア) が、ホエープロテイン粉末 (緑茶抽出物、グリーンコーヒー抽出物、アフリカマンゴノキ抽出物、ガラナ、ホエープロテイン、各種ビタミン、各種ミネラル含有) と痩身サプリメント (ガルシニア・カンボジア70%含有) を1週間摂取したところ、寒気を感じたため摂取を中止したが、倦怠感と黄疸を生じたため、摂取の10週間後に受診。肝機能の悪化と羽ばたき振戦を生じ、亜広範の肝壊死が認められたため肝移植を行った (PMID:26763816) 。
・25歳パキスタン人男性 (イギリス) が、潰瘍性大腸炎の治療目的で中国ハーバリストの勧めで中国ハーブ製品「YanNan BaiYao」を2ヶ月間摂取したところ、重度の頭痛、一過性の断続的な右足虚脱を生じ、脳静脈洞血栓症と診断された (PMID:22797968) 。
・オランダ中毒情報センター (DPIC) には、2009年6月~2013年6月にサプリメント製品「Iomax」による健康被害が11例報告された。患者は体重減少またはスポーツ能力向上目的で利用し、最少量0.5カプセル1回摂取で虚脱、吐き気、嘔吐、頭痛、発汗、胸の痛み、動悸、めまい、心拍増加、過呼吸、高血圧、筋硬直、不眠、不安などを呈した。該当製品の成分を分析したところ、アンフェタミン100~120 mg/カプセル、ジ- (β-フェニルイソプロピル) アミンが検出された (PMID:24274383) 。
・高血圧のためアムロジピン、ヒドロクロロチアジド、メトプロロール、リシノプリルを服用中の63歳男性 (アメリカ) がアンチエイジング目的で自然療法プラクティショナーに勧められたサプリメント (メラトニン、テストステロン、マルチビタミン、EPA、DHA、ビタミンE、DHEA、成長ホルモン、プレドニゾロン、アスピリン、「Almour thyroid」、「Lipotain」、「Zymax」) を服用したところ (摂取量、期間不明) 、閃輝暗点、眼窩周囲の頭痛、意識消失を生じ受診。脳静脈血栓症、甲状腺機能亢進症、性腺刺激ホルモン欠乏が認められ、摂取中止と加療により改善した。(PMID:23969472) 。
・慢性B型肝炎の既往歴があるが治療を受けていなかった43歳女性 (オーストラリア) が、過敏性腸症候群のため、中国医の処方で複数のハーブ (キバナオウギ、Codonopsis pilosula、シャクヤク、Atractylodes macrocephala、クズ、ブクリョウ、Dioscorea opposita、オミナエシ、Psoralea corylifolia、ソウズク、カンゾウ、Dolomiaea souliei sp.) を摂取したところ、数時間後から吐き気、嘔吐、無気力、発汗、悪寒、筋肉痛を呈し、パナデイン (パラセタモール+コデイン) 1 g/日を2日間服用したが症状が悪化し、受診。肝臓移植が必要な急性肝不全と診断され、術後、多臓器不全で死亡した(PMID:24915453) 。
・25歳、45歳の男性2名 (イギリス) がアナボリック・アンドロジェニック・ステロイド (AAS) を含むサプリメント製品「Mass-Drol (Celtic Dragon)」を摂取したところ (摂取期間:3週間、9日間)、無気力、食欲不振、黄疸、腹部不快感、掻痒などを生じ、胆汁うっ滞性肝炎と診断された (PMID:23750872) 。
・自己免疫性肝炎の5歳女児 (イタリア) が、両親の意向で通常の治療を拒否し、ホメオパシー治療としてAurum arsenicosumを9ヶ月間、続けてAurum metallicumを3年3ヶ月間、Natrum muriaticumを11ヶ月間、Naturum phosphoricumを4ヶ月間摂取。同時に、セイヨウネズ、ライムギ、ヌスビトハギ属、curcuma pro、イヌバラも摂取したところ、症状が悪化したため再受診。通常の治療により改善した (PMID:25336104) 。
・運動習慣のある53歳女性 (アメリカ) が、普段から行っている運動の30分前にスポーツサプリメント“Jacked Power”を推奨量 (13 g) 摂取したところ、運動開始45分後から左手のしびれ、動きにくさを感じ、出血性脳卒中と診断され、加療により回復した。製品から表示されていないβ-メチルフェネチルアミン (アンフェタミン異性体) が検出されたため、当該製品の摂取と運動により誘発されたものと考えられた (PMID:26075771) 。
・24歳男性 (アメリカ) が減量目的でトリヨードサイロニンサプリメントを約1ヶ月間摂取したところ、筋痙攣、四肢不全麻痺を起こし、トリヨードサイロニン中毒と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:23567793) 。
・41歳男性 (アメリカ) が、体重減少を謳ったサプリメント「Hydroxycut SX-7 Clean Sensory」を2カプセル×4日/週、8週間摂取したところ、悪心、疲労、吐き気、嘔吐、黄疸、しゃっくりを呈し、受診。急性肝細胞性肝障害と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:25948859) 。
・サプリメント製品「Dexaprine」、「Dexaprine XR」では、2012年5月~2013年10月に26例の健康被害が報告され、このうち11例が1錠以下の摂取で心停止、心臓の動悸、胸の痛み、吐き気、頭痛などを呈したことから、2013年8月にオランダ食品・消費者製品安全局 (VWA) により注意喚起(厚生労働省からも注意喚起済み) が出されている。該当製品の成分を分析したところ、シネフリン、oxilofrine、deterenol、ヨヒンビン、カフェイン、テオフィリン、β-メチルβ-フェニルエチルアミンが検出された (PMID:24802503) 。
・22歳男性 (オーストラリア) が、「oxyelite」 (厚生労働省からも注意喚起済み製品) を摂取したところ (摂取量、期間不明) 、動悸や体調不良を生じ受診。心房細動と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:25326558) 。
・健康な中年女性 (アメリカ) が、2~3ヶ月前から脱毛症治療のために中国製ハーブ「Ban Tu Wan」を時々摂取していたところ (摂取量不明) 、1週間前から体調不良、下痢、筋肉痛、関節痛を生じ、3日前にかかりつけ医を受診。急性全身エリテマトーデスと暫定診断され、デキサメタゾンとプレドニゾンを処方されたが、症状は改善せず、せん妄、混乱などを生じ、救急搬送された。搬送時には腹痛、精神状態の不安定 (無気力、混乱、興奮) を伴い、急性肝不全および腎不全を生じ、死亡した (PMID:22878995) 。
■症例
・リウマチ性関節炎のためメトトレキサート、スルファサラジン、ヒドロキシクロロキンを服用していた50歳女性 (シンガポール) が、副作用を避けるため、自己判断により、これらの医薬品の代わりに中国伝統医薬品「Kebigutaijiaonang」を2年間摂取したところ、体重増加、血糖値やHbA1cの上昇が認められた。この製品を分析したところ、プレドニゾン、ヒドロクロロチアジド、ピロキシカムが検出された (PMID:25037898) 。
・20歳男性 (アメリカ) が、ボディービルサプリメント「Friction」を4ヶ月前より断続的に摂取していたが、2~3杯/日 (表示は1杯/日を推奨) で4週間継続的に摂取したところ、右上腹部痛、膨張、嘔吐を生じ、摂取を中止。症状か改善したため、再開したところ約1週間で右上腹部痛、震え、息切れ、悪心、嘔吐、褐色尿ため受診し、急性薬物性肝障害と診断された。WHO-UMC基準で“Certain”と評価されたため、当該製品が原因と判断された (PMID:25823877) 。
・26歳男性 (オーストラリア) が、ホエープロテイン粉末 (緑茶抽出物、グリーンコーヒー抽出物、アフリカマンゴノキ抽出物、ガラナ、ホエープロテイン、各種ビタミン、各種ミネラル含有) と痩身サプリメント (ガルシニア・カンボジア70%含有) を1週間摂取したところ、寒気を感じたため摂取を中止したが、倦怠感と黄疸を生じたため、摂取の10週間後に受診。肝機能の悪化と羽ばたき振戦を生じ、亜広範の肝壊死が認められたため肝移植を行った (PMID:26763816) 。
・25歳パキスタン人男性 (イギリス) が、潰瘍性大腸炎の治療目的で中国ハーバリストの勧めで中国ハーブ製品「YanNan BaiYao」を2ヶ月間摂取したところ、重度の頭痛、一過性の断続的な右足虚脱を生じ、脳静脈洞血栓症と診断された (PMID:22797968) 。
・オランダ中毒情報センター (DPIC) には、2009年6月~2013年6月にサプリメント製品「Iomax」による健康被害が11例報告された。患者は体重減少またはスポーツ能力向上目的で利用し、最少量0.5カプセル1回摂取で虚脱、吐き気、嘔吐、頭痛、発汗、胸の痛み、動悸、めまい、心拍増加、過呼吸、高血圧、筋硬直、不眠、不安などを呈した。該当製品の成分を分析したところ、アンフェタミン100~120 mg/カプセル、ジ- (β-フェニルイソプロピル) アミンが検出された (PMID:24274383) 。
・高血圧のためアムロジピン、ヒドロクロロチアジド、メトプロロール、リシノプリルを服用中の63歳男性 (アメリカ) がアンチエイジング目的で自然療法プラクティショナーに勧められたサプリメント (メラトニン、テストステロン、マルチビタミン、EPA、DHA、ビタミンE、DHEA、成長ホルモン、プレドニゾロン、アスピリン、「Almour thyroid」、「Lipotain」、「Zymax」) を服用したところ (摂取量、期間不明) 、閃輝暗点、眼窩周囲の頭痛、意識消失を生じ受診。脳静脈血栓症、甲状腺機能亢進症、性腺刺激ホルモン欠乏が認められ、摂取中止と加療により改善した。(PMID:23969472) 。
・慢性B型肝炎の既往歴があるが治療を受けていなかった43歳女性 (オーストラリア) が、過敏性腸症候群のため、中国医の処方で複数のハーブ (キバナオウギ、Codonopsis pilosula、シャクヤク、Atractylodes macrocephala、クズ、ブクリョウ、Dioscorea opposita、オミナエシ、Psoralea corylifolia、ソウズク、カンゾウ、Dolomiaea souliei sp.) を摂取したところ、数時間後から吐き気、嘔吐、無気力、発汗、悪寒、筋肉痛を呈し、パナデイン (パラセタモール+コデイン) 1 g/日を2日間服用したが症状が悪化し、受診。肝臓移植が必要な急性肝不全と診断され、術後、多臓器不全で死亡した(PMID:24915453) 。
・25歳、45歳の男性2名 (イギリス) がアナボリック・アンドロジェニック・ステロイド (AAS) を含むサプリメント製品「Mass-Drol (Celtic Dragon)」を摂取したところ (摂取期間:3週間、9日間)、無気力、食欲不振、黄疸、腹部不快感、掻痒などを生じ、胆汁うっ滞性肝炎と診断された (PMID:23750872) 。
・自己免疫性肝炎の5歳女児 (イタリア) が、両親の意向で通常の治療を拒否し、ホメオパシー治療としてAurum arsenicosumを9ヶ月間、続けてAurum metallicumを3年3ヶ月間、Natrum muriaticumを11ヶ月間、Naturum phosphoricumを4ヶ月間摂取。同時に、セイヨウネズ、ライムギ、ヌスビトハギ属、curcuma pro、イヌバラも摂取したところ、症状が悪化したため再受診。通常の治療により改善した (PMID:25336104) 。
・運動習慣のある53歳女性 (アメリカ) が、普段から行っている運動の30分前にスポーツサプリメント“Jacked Power”を推奨量 (13 g) 摂取したところ、運動開始45分後から左手のしびれ、動きにくさを感じ、出血性脳卒中と診断され、加療により回復した。製品から表示されていないβ-メチルフェネチルアミン (アンフェタミン異性体) が検出されたため、当該製品の摂取と運動により誘発されたものと考えられた (PMID:26075771) 。
・24歳男性 (アメリカ) が減量目的でトリヨードサイロニンサプリメントを約1ヶ月間摂取したところ、筋痙攣、四肢不全麻痺を起こし、トリヨードサイロニン中毒と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:23567793) 。
・41歳男性 (アメリカ) が、体重減少を謳ったサプリメント「Hydroxycut SX-7 Clean Sensory」を2カプセル×4日/週、8週間摂取したところ、悪心、疲労、吐き気、嘔吐、黄疸、しゃっくりを呈し、受診。急性肝細胞性肝障害と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:25948859) 。
・サプリメント製品「Dexaprine」、「Dexaprine XR」では、2012年5月~2013年10月に26例の健康被害が報告され、このうち11例が1錠以下の摂取で心停止、心臓の動悸、胸の痛み、吐き気、頭痛などを呈したことから、2013年8月にオランダ食品・消費者製品安全局 (VWA) により注意喚起(厚生労働省からも注意喚起済み) が出されている。該当製品の成分を分析したところ、シネフリン、oxilofrine、deterenol、ヨヒンビン、カフェイン、テオフィリン、β-メチルβ-フェニルエチルアミンが検出された (PMID:24802503) 。
・22歳男性 (オーストラリア) が、「oxyelite」 (厚生労働省からも注意喚起済み製品) を摂取したところ (摂取量、期間不明) 、動悸や体調不良を生じ受診。心房細動と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:25326558) 。
・健康な中年女性 (アメリカ) が、2~3ヶ月前から脱毛症治療のために中国製ハーブ「Ban Tu Wan」を時々摂取していたところ (摂取量不明) 、1週間前から体調不良、下痢、筋肉痛、関節痛を生じ、3日前にかかりつけ医を受診。急性全身エリテマトーデスと暫定診断され、デキサメタゾンとプレドニゾンを処方されたが、症状は改善せず、せん妄、混乱などを生じ、救急搬送された。搬送時には腹痛、精神状態の不安定 (無気力、混乱、興奮) を伴い、急性肝不全および腎不全を生じ、死亡した (PMID:22878995) 。