硬度の高いミネラル水は乳児のアトピー性皮膚炎のリスクを高める可能性があることが、英キングス・カレッジ・ロンドン皮膚科学研究所の Carsten Flohr氏らの研究で示唆された。
この研究でFlohr氏らは、全英の生後3カ月の乳児1,303人を対象として、乳児が住んでいる場所の上水道の硬度(水のミネラル含有量)および塩素濃度を調査した。その結果、硬水の地域に住む乳児では、アトピー性皮膚炎を有する可能性が最大87%上昇していた。
この研究でFlohr氏らは、全英の生後3カ月の乳児1,303人を対象として、乳児が住んでいる場所の上水道の硬度(水のミネラル含有量)および塩素濃度を調査した。その結果、硬水の地域に住む乳児では、アトピー性皮膚炎を有する可能性が最大87%上昇していた。
同氏は、「今回の研究は、硬水への曝露と小児期のアトピー性皮膚炎の発症リスクとの関連性に関するエビデンスが増加しつつあることに基づいて実施された。ただし、本研究は因果関係を証明するような形式ではなかったため、この関連性を解明するにはさらなる研究が必要だ」と述べている。
高リスク小児において、出生にあわせて自宅に硬水軟化装置を設置すればアトピー性皮膚炎リスクが低減するのか、また、塩素濃度を低下させればさらに利益が得られるのかを評価するためのフィージビリティ(実現可能性)試験を始める予定だと、Flohr氏らは話している。
以前の研究では、水の硬度と就学児童のアトピー性皮膚炎リスクの関連性が示されているが、乳児での関連性を検討した研究はこれが初めてという。研究の詳細は、「Journal of Allergy and Clinical Immunology」オンライン版に4月28日掲載された。
