■タイトル
シンガポールHSAが医薬品成分 (デキサメタゾンなど) を含む製品に注意喚起 (160902)
■注意喚起および勧告内容
2016年9月1日、シンガポールHSA (Health Science Authority) が医薬品成分 (デキサメタゾンなど) を含む3製品 (下記の一覧参照:写真はシンガポールHSAウェブページより加工転載) に注意喚起。当該製品との関連が疑われる健康被害が4件報告されている。シンガポールHSAは使用している場合はすぐに医療機関を受診するように勧告。
■解説
当該製品を検査した結果、複数の医薬品成分が検出されたため使用しないようにシンガポールHSAが注意を促している。マレーシアで販売されていた当該製品を自ら購入、または友人や知人を介して入手し、摂取して生じた健康被害が報告されている。
・50代男性と30代女性の親子が「Snake Powder Capsules」を3週間摂取したところ (摂取量不明) 、娘が薬剤性肝炎、父親が肝障害を呈して約1週間入院している。
・60代女性が「JC Gold」を約4ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、当該製品に含まれていたデキサメタゾンとの関連が疑われるクッシング症候群の症状を呈し入院した。
・70代男性が、下肢の虚弱を補うため「Tu Cho Pan Chi Pian」を数年間摂取したところ (摂取量不明) 、当該製品に含まれていたデキサメタゾンとの関連が疑われるクッシング症候群の症状を1週間以上呈し、入院した。
シンガポールHSAは、当該製品を使用している場合はステロイドの離脱症状を防ぐため中止せず、すぐに医療機関を受診するように勧告。
なお「Snake Powder Capsules」は、以前にも医薬品成分混入と健康被害の発生が報告されており、シンガポールHSA および香港衛生署から注意喚起が出されている。
■関連成分
デキサメタゾン (dexamethasone)
抗炎症作用が強く、作用の持続時間もステロイドの中で最も長い薬物。抗炎症や免疫抑制に使用されるが、糖尿病やムーンフェースなどの副作用が起こる可能性がある。連用後、急に服用を中止すると重篤な離脱作用が起こることがあり、連用後の服用中止時には、徐々に減量するなど注意が必要な医薬品。
クロルフェニラミン (chlorpheniramine) 、フェニラミン (pheniramine)
抗ヒスタミン薬として、アレルギー性疾患 (蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、結膜炎など) に使用されている。眠気を伴うことが多く、注意力の低下などの副作用が見られる。緑内障や下部尿路の閉塞性疾患 (前立腺肥大など) の方は症状が悪化するため禁忌。また、小児では興奮症状 (過剰運動、不眠、痙攣発作など) が見られることもある。
フロセミド (furosemide、frusemide)
利尿薬として国内でも承認されている医薬品。高血圧や浮腫等に使用。副作用としてはショック、食欲不振、悪心・嘔吐、めまい、低カリウム血症等が報告されている。非ステロイド性抗炎症薬の代表的薬物。強い抗炎症、鎮痛、解熱作用を示す。副作用として悪心・嘔吐、食欲不振等があげられる。
■関連情報
シンガポールHSAウェブページ (2016年9月1日、英語) →「HSA Alerts Public to Three Adulterated Products Purchased Overseas Which Led to Four Patients Being Hospitalised」


