2016年11月14日 20:13
植物性油、クレアチン・プロテイン、カロテノイド――。㈱富士経済では、10月7 日に行われたプレゼンテーションセミナー(食品開発展2016)で「2017年ブレイクが期待される健康食品素材」を発表した。ブレイク条件として、「安定供給」「素材イメージ(安心感)」「体感性」「エビデンス」「応用性(味・ニオイ・水溶性など)」「大手への採用」をあげたほか、50品目の機能性素材の認知度について、1万人アンケート結果などを報告した。

セミナーでは、バルク市場が100億円を超えている素材として、乳酸菌(310億円)を筆頭に、ヒアルロン酸、コンドロイチン、コラーゲン、コエンザイムQ10。100億円以下の素材として、ビルベリー(93億円)、茶カテキン(80億円)、プラセンタ(80億円)、DHA(80億円)、DHA(77億円)、ウコン(60億円)をあげた。

訴求別では、美容、脳機能、関節対応、脂質代謝のほか、機能特化型では視覚機能、疲労回復、二日酔い対策が強い分野で、市場の構築過程には、「創生期」「成長期」「成熟期」があると指摘した。

「創生期」ではブームに伴い、素材認知度が拡大し、「成長期」では最終商品への採用が進み、参入企業が増加。「成熟期」では、企業間競争と価格競争が激化、市場縮小につながることを解説した。
「成熟期」から「安定市場」を形成するためには、「エビデンス」「トレーサビリティ」「安定供給」「規格基準」などが必須条件になるという。これらを踏まえて、2017年にブレイクが期待される機能性素材としてあげたのは、植物性油、クレアチン・プロテイン、カロテノイド。