2016年12月13日 18:55
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ダイエットで減量した後、また体重が増える「ヨーヨーダイエット(yo-yo dieting)」のパターンは高齢女性の心臓に悪いことが、米ロードアイランド記念病院(ポータケット)のSomwail Rasla氏らの研究で示唆された。

Rasla氏らは、高齢の閉経後女性15万8,000人超の自己申告による体重の経過を追跡。対象者を、安定体重、着実な体重増加、減量後に維持、「ヨーヨーダイエット」の4群に分けた。

安定体重は、成人後に10ポンド(約4.5kg)以上の体重の増減がないことと定義した。11年間以上の追跡期間中に、2,500人強の対象者が冠動脈疾患で死亡し、83人が突然心臓死で死亡した。

解析の結果、研究開始時に健康体重で、長年体重の増減を繰り返した女性では、冠動脈疾患による死亡または突然心臓死のリスクが最も高かった。体重が増加したままの女性、または減少したままの女性では、死亡リスクは上昇しなかった。

ただし、今回の研究は、ヨーヨーダイエットと心臓障害との関連性を示しただけで、因果関係は示していない。

Rasla氏は、「正常体重の女性で、成人後にヨーヨーダイエットを経験した場合、突然心臓死および冠動脈疾患による死亡リスクが高い。突然心臓死のリスクは約3.5倍、冠動脈疾患による死亡リスクは66%高かった。全体的な健康には、安定した体重を維持することが最良である」と話している。

研究結果は、米ニューオーリンズで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で11月15日発表された。学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる


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To learn more about yo-yo dieting and disordered eating, visit the Academy of Nutrition and Dietetics.

SOURCES: Somwail Rasla, M.D., internal medicine resident, Memorial Hospital of Rhode Island, Pawtucket, and Alpert Medical School, Brown University, Providence, R.I.; Connie Diekman, R.D., M.Ed., director, university nutrition, Washington University, St. Louis; Nov. 15, 2016, American Heart Association Scientific Sessions, New Orleans

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