2017年1月11日 15:29
 

■タイトル
消費者庁がインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の改善を要請 (161226)

■注意喚起および勧告内容
2016年12月26日、消費者庁がインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の改善を要請。

■解説
消費者庁が2016年1月から3月に、下記の方法でインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視を行ったところ、142事業者 (162商品) について、健康増進法に違反するおそれのある文言等を含む表示が確認された。消費者庁は当該事業者に表示の適正化を要請。また、当該事業者が出店するショッピングモール運営事業者に対し、表示の適正化について協力を要請した。

<監視方法>
(1) 監視期間:2016年1月から3月まで
(2) 検索方法:ロボット型全文検索システムを用いて、キーワードによる無作為検索の上、検索されたサイトを目視により確認
(3) 主な検索キーワード
・「癌」、「脳梗塞」、「動脈硬化」、「関節痛」、「花粉症」、「認知症」、「インフルエンザ」等の疾病の治療又は予防を目的とする効果があるかのような表現
・「ダイエット」、「ストレス緩和」、「肝機能」等の身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果があるかのような表現
2016年1月から3月の期間に表示されていた健康保持増進効果等について (一部)

商品区分表示されていた健康保持増進効果等
加工食品
(農産加工品、水産加工品等)
【38 商品】
・活性酸素の働きの抑制、抗酸化作用により、がんや動脈硬化の予防、エイジングケアの効果を有すること等を標ぼうする表示
飲料等
(茶、コーヒー及びココア調製品、飲料、酒類)
【26 商品】
・心臓病・動脈硬化の予防、抗がん剤としての働き、高血圧・糖尿病の予防などの効果を有すること等を標ぼうする表示
・抗酸化作用、粘膜の保護、免疫力アップにより、風邪やインフルエンザ、花粉症に効果を有すること等を標ぼうする表示
いわゆる健康食品
(カプセル、錠剤、顆粒状等)
【98 商品】
・脂肪燃焼、新陳代謝を向上、老廃物の除去の効果を有すること等を標ぼうする表示
・女性ホルモンの活性化に働きかけ、美白美肌、更年期障害の軽減、高血圧や動脈硬化予防等に効果を有することを標ぼうする表示



■関連情報
消費者庁ウェブページ (2016年12月26日) →
「インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する要請について(平成 28 年 1 月~3 月)」