2017年2月20日 12:45
 1-1 HDN1月12日「今日のニュース」No.2


2017年は健康的な食生活と減量を目指そうという人に耳寄りな情報だ。「U.S. News & World Report」に掲載のダイエット法ランキングで、7年連続でDASH食が1位に選ばれた

。DASHは「Dietary Approaches to Stop Hypertension(高血圧を予防する食事法)」の略で、第2位の地中海食やその他の多くの食事法と同様に、全粒穀類、果物、野菜、低脂肪・無脂肪乳、脂肪のない肉、鶏肉、魚などを中心とする。

米国生活習慣医学会(ACLM)のDavid Katz 氏は、「全体的にどの食事法も似通っているが、問題は各個人に有効なのはどの方法かということ。自分が実際に続けられる食事法が最善である」と述べている。

第3位はDASH食と地中海食の要素を取り入れたMIND食で、アルツハイマー病を予防するとされている。第4位はフレキシタリアン(準菜食主義)、メイヨー・クリニック・ダイエット、TLCダイエット、体重を監視する方法(Weight Watchers)の4つが同点であった。

今回のランキングでは、栄養士、食事コンサルタントのほか、糖尿病、心臓、減量の専門医らが38種類のダイエット法を9つの区分で採点した。続けやすさ、短期的・長期的な減量効果、心疾患や糖尿病に対する効果などの領域において各ダイエット法を検討した。

DASH食が1位になった理由の1つは、米国立衛生研究所(NIH)が開発、試験しており、多くの米国人になじみのある食品が含まれ実行しやすいことだと、Katz氏は話す。

NIHもこれに同意し、「DASH食は一時的な減量法ではなく、長期的な生活習慣の改善を支える健康的な食事計画である」と述べている。

Katz氏は、健康的な食事に加えて運動も必要だと指摘する。「食物は身体の燃料であり、生涯の健康のために極めて重要なものだが、運動と組み合わせることも不可欠である。生活の一部に定期的な運動がなければ、最良の健康状態は望めない」と、同氏は話している。

米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン医療センターのSamantha Heller 氏は、一時的に体重を落とす不健康な「ダイエット法」に無駄なお金や時間を費やすのではなく、生涯続けられる食事パターンを作っていくことが重要だと指摘する。

野菜中心の食事を取り入れ、アプリや手帳に毎日食べたものを記録し、登録栄養士などに助言を求めるのもよいと、同氏は勧めている。


More information

Visit U.S. News & World Report for more on the rankings.

SOURCES: David Katz, M.D., M.P.H., director, Yale-Griffin Prevention Research Center, Derby, Conn., and president, American College of Lifestyle Medicine; Samantha Heller, R.D., exercise physiologist and senior clinical nutritionist, NYU Langone Medical Center, New York City; Jan. 4, 2017, statement, U.S. National Institutes of Health; Jan. 4, 2017, U.S. News & World Report

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