2017年2月20日 12:21
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市販の口内洗浄液(マウスウォッシュ)が口腔内の淋菌抑制に役立つ可能性があり、日常使用は淋病の広がりを抑える安価かつ容易な方法になりうるとの研究結果が、「Sexually Transmitted Diseases」に12月20日オンライン掲載された。オーストラリア、メルボルンセクシャルヘルスセンターのEric Chow氏らの研究。

コンドームの使用率が減少しているため、多くの国で男性の淋病の罹患率は上昇しており、その大多数は同性愛者/両性愛者の男性で発生している。口内洗浄液リステリンの製造業者は、発表された研究では証明されていないが、リステリンが淋病に有効であることを1879年から主張していた。

Chow氏らの実験の結果、リステリン「クールミント」と「トータルケア」(いずれもアルコール濃度21.6%)により淋菌のレベルが有意に低減し、食塩水(生理食塩水)では低減しなかった。

さらに、以前の検査で口腔・咽頭の淋菌が陽性であった同性愛者/両性愛者の男性58人を対象に臨床試験を実施。被験者をリステリンまたは食塩水のいずれかで1分間、口をゆすぎ、うがいをする群に無作為に割りつけた。

その結果、咽頭部で生存している淋菌はリステリン群では52%、食塩水群では84%であった。5分後、リステリン群は食塩水群に比べて、咽頭の淋菌検査が陽性になる可能性が80%低かった。

Chow氏らは、「口内洗浄液の日常的な使用により未治療の感染症の期間が短縮したり、淋病になる可能性が低減したりすることが示されれば、この介入は男性と性交渉のある男性の淋病抑制に非常に重要な公衆衛生上の意味をもつ可能性がある」と述べている。


More information

The U.S. Centers for Disease Control and Prevention has more on gonorrhea.

SOURCE: Sexually Transmitted Diseases, news release, Dec. 20, 2016

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