2017年6月17日 08:55

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レスベラトロールはポリフェノールの一種で、赤や紫のブドウ(ほとんど皮の部分)、クランベリー、ブルーベリー、ピーナッツに含まれ、最も良く知られている摂取源は赤ワインです。

グラス1杯のワインに、約200~2,000μg、つまり0.2~2.0mgのレスベラトロールが含まれると考えられます。ピーナッツバター1g当たりの含有量は約5μgで、大さじ1杯が約16g(約105カロリー)のため、大さじ2杯で約160μgのレズベラトロールが得られます。

新しい情報によると、レスベラトロールはアルツハイマー病患者に役立つ可能性があります。ある無作為化二重盲検プラセボ比較で、軽度から中程度のアルツハイマー病患者119人を被験者とし、その半分に、レスベラトロール500mgを1日1回経口投与し、その投与量を13週ごとに500mgずつ増やしました。

この試験は52週間続けられ、レスベラトロールとその主要代謝産物の数値は、血液および脳脊髄液から測定できました。

この研究では、血漿中および脳脊髄液中のアミロイドβ40値を測定しました。アルツハイマー型認知症が進行すると、血漿と脳脊髄液のいずれにおいてもアミロイドβ40が減少します。研究グループは、脳の容積を調べるためにMRI検査も行いました。

一部の患者には吐き気や下痢が見られましたが、レスベラトロールは安全で耐容性は概して良好でした。

52週の試験終了時点で、アミロイドβ40は、血漿中・脊髄液中のいずれの値も、レスベラトロールを与えたグループより、プラセボグループのほうが低下していました。この研究グループによると、レスベラトロールのグループは、プラセボグループより脳容積の減少率が高かったということです。

脳容積が減少した理由として、研究グループは、こうした処置(レスベラトロールの投与)によって炎症の減少が誘発された可能性がある、と推測しています。

(Turner RS, et al., A randomized, double-blind, placebo-controlled trial of resveratrol for Alzheimer disease. Neurology. 2015 Oct 20;85(16):1383-91.)



【コンクリュージョン】


参考までに、上記の研究で用いられたレスベラトロールの量は、赤ワインに換算するとグラス1,000杯に含まれる量に相当します。よって、食事で摂るレベルには関係ありません。

しかし、アルツハイマー病のような深刻な疾患に対処する場合は、食品から摂取できる量より多い量を、安全であるかぎり試してみる価値はあります。市販のサプリメントは、レスベラトロールの含有量が30mgから250mgのものまであります。