2017年6月17日 09:06
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膝関節から「ポン」「カチッ」「パチッ」などの音がする場合、近い将来、関節炎になる場合があるという研究結果が、米ベイラー医科大学(ヒューストン)助教授のGrace Lo氏らにより報告された。

膝関節で音がすることが多いと訴える中高年者では、翌年に膝関節炎の症状が出現する可能性が高かったという。膝関節で「常に音がする」人では、そのうち11%に1年以内に膝関節炎の症状が発現したのに対し、「全くしない」人では4.5%に過ぎなかった。「時々する」「よくする」人では、約8%に翌年、膝関節炎の症状が発現した。

Lo氏は、「こうした軋轢音(crepitus)は多くの人にみられるが、症候性の膝関節炎を予測できるかどうかはこれまで不明であった。しかし本研究で、関節音は膝関節に何らかの問題があることを示唆する場合もあると示された」と話している。症候性の膝関節炎とは、X線画像上で軟骨の徴候がみられるだけでなく、それによって頻繁な痛みやこわばりを呈するものを指す。

「Arthritis Care & Research」オンライン版に5月4日掲載された今回の研究では、45~79歳の約3,500人を対象とした。対象者には高齢で膝関節炎リスクが高い人や、肥満や膝損傷の既往歴などのリスク因子を持つ人も含まれていた。そのため、今回の結果が、例えば35歳で運動時に膝が鳴るという人にも当てはまるのかは明らかではない。

なお、ベースライン時に膝関節炎の症状はみられなかったものの、X線画像上での徴候は認められた患者もおり、その比率は後に症候性の膝関節炎を呈した群で高いことも分かった。Lo氏は、「膝関節から頻繁に音がすると訴える患者には、X線画像を撮るべきである。もし関節炎の徴候が認められれば、近い将来、症状が出現するリスクがかなり高いであろう」と述べている。

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SOURCES: Grace Lo, M.D., assistant professor, medicine, Baylor College of Medicine, Houston; Joseph Bosco, M.D., professor, orthopedic surgery, NYU Langone Medical Center, New York City; May 4, 2017, Arthritis Care & Research

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