2017年11月18日 18:29

「加工肉」の画像検索結果

 アルコール、加工肉とガンとの関係

米国ガン研究協会と世界ガン研究基金が4月に発表したレポートによると、アルコールの摂取、体重過多、および加工肉(ベーコン、ホットドッグ、ハムなど)の摂取は、胃ガンのリスクを高める可能性があります。

このレポートによると、胃ガンは世界で5番目に多く見られるガンで、2012年には世界で約952,000例が記録されており、それを発症する可能性は男性が女性の2倍となっています。

このレポートは、上記の団体による継続的更新プロジェクトの一環であり、食事・体重・身体活動度と胃ガンのリスクとの関係を調べた世界的な科学研究を集めた上で、国際的な第一級の科学者から成る審査団が、その情報の独立評価を行って結論を引き出しました。

それによると、胃ガンの誘因には、その他に、喫煙、ピロリ菌感染、工業化学物質への暴露、多塵環境や高温環境への職業暴露、ゴム製造・採炭・金属加工・クロム製造の職業暴露が含まれるということですが、上記のレポートでは、こうした問題は扱われていませんでした。

上記の研究結果によると、アルコールを1日当たり約3杯以上飲むと胃ガンのリスクが高くなるという強力なエビデンスがあり、塩蔵食品および加工肉(ハム、ベーコン、パストラミ、サラミ、ホットドッグ、一部のソーセージなど)の摂取についても同様のエビデンスがあるということです。

また、BMI(体格指数)による評価基準で過体重または肥満である場合、胃の上部の食道近くにガンが発生するリスクが高くなるという強力なエビデンスも見られました。

また、それほど強力なものではありませんが、獣肉や魚をグリルやバーベキューで焼いて食べると胃ガンのリスクが高くなる、果物をほとんど食べないと胃ガンのリスクが高くなる、というエビデンスもいくつか見られました。

(World Cancer Research Fund International/American Institute for Cancer Research. Continuous Update Project Report: Diet, Nutrition, Physical Activity and Stomach Cancer. 2016. Available at: wcrf.org/stomach-cancer-2016.)

【コンクリュージョン】
世界ガン研究基金・米国ガン研究協会が推奨しているのは、自分の健康範囲内で体重をできるだけ低く保ち、体をよく動かし、高カロリー食品や砂糖分の多い飲料を避け、全粒穀物・野菜・果物・豆類をもっと食べ、赤肉、とくに加工肉の摂取量を制限しアルコールはほとんど摂らないようにし、塩分摂取量を減らすことです。

こうしたことはお勧めしますが、彼らはどうした訳か、サプリメントに頼るまではない、と言っており、詳しい説明もありません。サプリメントが健康的な食事に代わることはできないということは認めますが、有益な栄養素を取り損なわないことを確実にするため、サプリメントで効果的に補うこともできます。また、栄養素の中には、効果が得らえるだけの量を摂るのに食事だけでは難しいものもあります。