2018年1月21日 19:25
三井物産㈱(東京都中央区、03-3285-5837)は、サプリメント事業の拡大を図る。医家向けサプリ最大手の米・ソーンリサーチ社の第三者割当増資を受け、約10億円を出資。
これを機に、日本市場において、健康産業事業を展開する企業と連携・提携し、米国で研究データが確立されているサプリメントの販売を進めていく方針だ。
ソーンリサーチ社は、サプリメント事業者として唯一、全米屈指の総合病院である「Mayo Clinic」と提携し、医薬品レベルの臨床試験をクリアしたサプリメントを展開。認知症サポートから心臓機能、肝機能、メタボ対策、スポーツパフォーマンス向上、胃腸機能サポートまで、医療従事者を通じ、400アイテム以上のサプリメントを販売している。
医療従事者販売チャネルにおけるリーディングカンパニーとしての地位を確立する一方で、スイス抗ガン剤メーカーのHelsinn社、イタリア・植物抽出医薬大手のIndena社との提携・出資受け入れを発表するなど、さらなる事業拡大に向け、着々と下地を整えている。現在、米国においては、血液検査を手掛ける子会社を活用し、検査結果を元に、医師がサプリメントを推奨販売するサービスの構築を目指しているという。
三井物産では、「米国でエビデンスが確立された素材・レシピ」を武器に、食品・飲料メーカーとの連携を図るべく、パートナーを模索していく。
検査キッドを活用したサプリメント販売の可能性も探っていく。「機能性表示食品の上市も視野にある。当社のリテール・ヘルスケア分野での既存事業とのシナジーも追求し、未病対策事業を拡大していく」としている。