2018年4月22日 14:51

■タイトル
米国FDAがサルモネラ菌混入のおそれがあるkratom製品の自主回収情報を公表 (180420)

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■注意喚起および勧告内容
2018年4月18日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) がサルモネラ菌混入のおそれがあるkratom製品「NxtGen Botanicals Maeng Da Kratom」 (ロット No. 171409 、右記写真:米国FDAウェブページより加工転載) の自主回収情報を公表。

■解説
店舗で販売されていた当該製品において、米国FDAによる検査でサルモネラ菌が検出された。これを受けて、業者 (NGB Corp.) が当該ロットを対象に自主回収を実施している。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害が1例報告されている。また、米国ではkratom製品との関連が疑われるサルモネラ感染症が多数報告されている (詳細はこちら→12) 。
なお、kratom (クラトン、別名:アヘンボク、学名:Mitragyna speciosa) は使用によって痙攣発作、肝障害など様々な健康障害を生じる可能性や中毒性が指摘されており、米国FDAはいかなるkratom製品も使用しないよう注意喚起を公表している。日本ではkratom (省令名:ミトラガイナ スペシオーサ) およびこれに含まれる2物質 (7-Hydroxymitragynine 、Mitragynine) が指定薬物とされている (詳しくはこちら) 。

■関連成分
サルモネラ菌 (Salmonella)

グラム陰性の通性嫌気性桿菌で、腸内細菌科に含まれる細菌の一属 (1) 。幼児、または虚弱体質や高齢者においては重度または致命的な感染症を引き起こす可能性がある。また、健康な人においても、発熱、下痢、 吐き気、嘔吐、腹痛などの症状を引き起こし、まれに感染性動脈瘤、心内膜炎、関節炎のような重篤な症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要。

■関連情報
米国FDAウェブページ (2018年4月18日、英語) →「NGB Corp. Recalls NxtGen Botanicals Maeng Da Kratom Because of Possible Salmonella Contamination」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」