プロフィール
名前:酒井美佐子
平成4年東邦大学薬学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院にて病棟臨床薬剤師として9年間勤務後、カナダアルバータ大学・アメリカコロラド州立大学病院統合医療センターの研修を経て、平成15年統合医療ビレッジ薬剤部長。平成20年4月よりビオセラクリニック薬剤部長。日本ホメオパシー医学会認定薬剤師。ハーバルセラピスト。
大学(東京薬科大学、東邦大学、城西国際大学)や薬剤師卒後教育講座、一般向け講座にて、薬剤師の立場からサプリメントやハーブの正しい摂取方法などの普及につとめる。
薬剤師向け雑誌「日経ドラッグインフォメーション」連載、「ファーマネクスト」(じほう)、「デトックス・ダイエット」(幻冬舎)著書、「3日で毒素排出」(イーストプレス)監修など。

 
こんにちは。

私が勤務するところでは、医薬品とともにサプリメント、ハーブ、アロマセラピー、フラワーエッセンス、ホメオパシーを扱っている珍しい薬店だったため、このお仕事を始めてから薬剤師・薬学生向け雑誌に取材されたり、大学で講義することが多くありました。

それで、薬学生から「相談したい」「お話ししたい」とちょくちょく依頼されます。

・卒業したら留学したいがどうしたらいいか?

・卒業したら雇ってくれますか?

・アロマを臨床にいかしたい

・ハーブについてもっと学びたい

・卒後の進路をどうしようか迷っている。自然療法にはかかわっていきたい

などなど、真剣に卒業後の自分の薬剤師像を探っているようです。

先日お話しした学生さん3年生は、卒後の進路について不安があるということで、お話し伺いました。彼女は、3年生の間にアロマセラピー検定、ハーブ検定にチャレンジしており、自然療法に興味があるとのことでした。4年制6年制の狭間にあるため大学院に進むことは決めているようでした。大学の先生からは、この自然療法の領域は、「怪しい薬剤師」になる可能性もあるから気をつけてとアドバイスを受けていました。私も同じようなことを思います。日本では、ベースは西洋医学です。薬剤師はその中で「薬物療法のプロ」を期待されているのです。ただ、それをふまえた上で、医薬品ではカバーできない領域(予防医学やストレス軽減などの精神領域)をサプリやハーブ、アロマなどでフォローできる薬剤師もいて良いのでは?と思うのです。それを科学的根拠をもとにアドバイスできるのが、「怪しくない薬剤師」と思います。

よくホメオパシーは「何でも治る奇跡の薬」と思っている方がいます。全てのお薬を止めて、「このホメオパシーで治るから」と言われた患者さんで、「膠原病がさらに悪化した」「腫瘍マーカーが上がっているのに、好転反応だから大丈夫と放置された」などが現実で起こっているのです。

さて、彼女と話していたら意外な共通点がありました。DSC00150.JPG

私が、サプリメントの勉強を始める前、薬剤師ヨーロッパ研修に参加したことがありました。6年前になりますが、イギリスで「ドラッグストアのブーツ」「病院見学」「自由時間にキューガーデン」、ドイツで「薬学部見学」「バイエル社見学」「ハイデルベルグ薬事博物館」「バーデンバーデンのスパ」、スイス、オーストリアで「APOTHEKE見学」、イタリア、フランスをまわるすごい旅行でした。

このアポテーカーのツアーに彼女も春休みを利用して行ってきたそうです。添乗員さんも同じでさらにびっくりしました。海外の薬局・自然療法に興味のある人にはとてもおすすめの研修旅行だと思います。私も、いろいろと勉強した後にこのツアーに参加していたら、むこうの薬剤師さんへの質問ももっと深くできなのになあと残念。いつかまた参加

DSC00149.JPG
したいです。

彼女もこのツアーを通じて、伝統的にハーブやアロマを使用しているヨーロッパの文化に触れて、アメリカやカナダとはまた違った世界観をもったようでした。

私と話をして、彼女に理想としている薬剤師の未来を自分でつかむ希望が見つけられたらうれしいでし、素敵な薬剤師になってほしいです。

そして私も初心を忘れないように勉強したいです。

 

2008年3月30日 18:12 | コメント(0) | トラックバック(0)
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