EBM(Evidence Based Medicine)の意味は文字どおり、医学的な根拠に基づいた治療をしようということですが・・・
私たちのような医療従事者にとって、日々発表されて蓄積される膨大な医学情報をフォローし、常に最新の情報に精通し、医療に反映させるのは、とても困難なことです。
そこで、コクラン共同計画(The Cochran Collaboration)というものがあります。
帝京大学の上記のサイトでは、日本語でコクラン共同計画についてとてもよくまとまっていますので、御覧ください。
コクラン共同計画とは、世界中の研究者たちが、テーマごとに世界中の医学文献を網羅的に検索し、質の高い臨床研究報告を体系的に選び出し、統計的な手法でとりまとめ、全体として何が言えるかを簡潔にまとめ、オンラインで公開しているものです。
コクランの報告は、現時点でのそのテーマについての、極めて信頼できる専門家見解だと言うことができます。これを読めば、自分でいちいち数多くの原著論文を読まなくとも、医学的な根拠の現状がわかります。そして大きな間違いの無い医学的な判断をすることができます。(コクランレビュー英語版)
私は、日経ドラッグインフォメーションで、昨年から「薬剤師必修!サプリメント基礎講座」という各疾患別のサプリメントを各論ごとに論文も含めて書いていますが、ここでもコクランレビューからの抜粋を多く使用しています。
サプリメントに関してのレビューも毎回数本、掲載されています。
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