プロフィール
名前:酒井美佐子
平成4年東邦大学薬学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院にて病棟臨床薬剤師として9年間勤務後、カナダアルバータ大学・アメリカコロラド州立大学病院統合医療センターの研修を経て、平成15年統合医療ビレッジ薬剤部長。平成20年4月よりビオセラクリニック薬剤部長。日本ホメオパシー医学会認定薬剤師。ハーバルセラピスト。
大学(東京薬科大学、東邦大学、城西国際大学)や薬剤師卒後教育講座、一般向け講座にて、薬剤師の立場からサプリメントやハーブの正しい摂取方法などの普及につとめる。
薬剤師向け雑誌「日経ドラッグインフォメーション」連載、「ファーマネクスト」(じほう)、「デトックス・ダイエット」(幻冬舎)著書、「3日で毒素排出」(イーストプレス)監修など。

 
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昨年10月から連載スタートになりました「薬剤師必修!サプリメント基礎講座」が、もうすぐ1周年になります。

連載依頼を受けてから、どのような形式で薬剤師の先生方にお役にたてるだろうと編集者との協議を重ね、出来上がったのがこの「サプリメント早わかり表」と「エビデンスを解説し、不向き・向き」をコンパクトにまとめたものでした!

いつも日経DIのプレミアムページを切り取ってくださり、ファイリングされて下さっている先生方、ありがとうございます。

サプリメントを勉強するにおいて、一番興味のあることは何でしょう?

薬剤師としては・・・「薬との相互作用」 「有効性エビデンスレベル」 「禁忌」 「作用メカニズム」 「副作用」 が大きなテーマでしょう。

日本では、シニア世代の人口を占める割合が多くなり、この世代は健康問題にとても興味を持ち、また処方薬もたくさん服用している世代ともいえます。

アメリカのリサーチでは、この世代の約30%が少なくとも1種類のサプリメントを摂取しており、医薬品との相互作用による危険性が懸念されています。

このようなこともあり、アメリカを中心とする研究施設で、「医薬品-サプリメントの相互作用のメカニズム」が多く研究され、発表されています。

薬物動態的相互作用に関連したCYP (特に1A2 、2C19 、2E1、2C9、2D6、3A4)は、薬物の代謝に関与する代表的な酵素であるが、なかでもCYP3A4 は、全医薬品の約50%の代謝に関与している分子種であり、サプリメントである「セントジョーンズワート(代謝誘導)」や「ガーリック(代謝誘導)」など注意が必要です。

相互作用のエビデンスレベルも In vitro や動物実験からの低いレベルから、RCTや臨床試験、コホート研究からの高いレベルまで分類されていて、セントジョーンズワートやガーリックなどは比較的高いレベルで報告されているのです。

低いレベルだからといって、注意しなくてもいいというわけでは、ありませんのでご注意を!

 

それでは、今までの4か月分の連載を添付しておきます。活用していただけたら、うれしいです♪

2007.10 脂質異常症.pdf

2007.11 糖尿病.pdf

2007.12 かぜとインフルエンザ.pdf

 

2008.01 高血圧症.pdf

 

 

2008年8月25日 15:26 | コメント(0) | トラックバック(0)
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