日本医薬品卸勤務薬剤師会(千葉県支部)にて、「サプリメントについて」の講演をさせていただきました。
私の東邦佐倉病院時代の大先輩の薬剤師の先生からお声がかかり、1時間半ほど、サプリメントのこと、世界と日本の補完代替医療の現状、具体的なサプリメントカウンセリングの症例をお話しさせていただきました。
卸薬剤師の先生方は、普段臨床とはかかわりがありませんが、取引のある保険薬局や病院から、あらゆる質問の電話がかかってくるそうです。
そこで、サプリメントの質問があったときに、お答えできるような信用できるサイトをいくつがご紹介もしました。
講演後、私がお話しした「患者さんのおっしゃる 普通 です」 が、
いかに普通でないか・・・よくよくお話をきかないと、その方の全体像が把握できないことなど、そのとおりですねと、感想をいただきました。
私の講演後に「日本ケミファ」から 『ジェネリック』の講演がありました。
めったに聞けない最新のお話なので、私も参加させていただきました。
よく聞く話が、
医師や薬剤師は、先発品を好むため、ジェネリックをすすめていないとか、
同じ作用が継続できるのか心配とか、
添加物を変えるからアレルギーのことを患者に説明するのが面倒・・などなど。
日本ケミファによると
先発品が製剤特許もとっているため、先発品と同じ添加物は使えない・・・とか。
なるほど・・・・
ジェネリックはどのように出来上がるのか?
ジェネリックは、3つの試験がクリアになれば販売ができる。
1.規格及び試験方法
2.加速試験
3.生物学的同等性(溶出試験では、胃液pHから水までの溶出率を測定、人でのクロスオーバー試験で、ACUt及びCmaxが90%信頼区間で同等であるか)
また供給安定や販売年数も決められていて、売り逃げはできない仕組みになっているらしいです。
びっくりしたのが、、、
昔、ゾロ、ゾロゾロと言われて理由が・・・
1971年は、生物学的同等性試験は、家兎やビーグルで行われていたこと!(人でなかった!!!!!)
統計方法も t-検定 だった !!!
そういう製品が、いまだに出回っているそうです。(そういう製品は、試験をやり直してほしいですね!)
先進国中でもジェネリックシェアの低い日本
数量ベースだと アメリカ、カナダの60%以上にくらべて、、、、わずか 17%
金額ベースだと、イギリス、ドイツ、カナダの20%以上にくらべて、、、、わずか5%
けんぽ協会からのお知らせに、『ジェネリック医薬品希望カード』が同封されてきましたが、
もっと真剣にジェネリックの利用を考えようと思った講義をきかせていただきました☆