いよいよ、日本で初めての西洋ハーブOTC医薬品が発売されます。
日本では2007年3月に厚生労働省の通知により、西洋ハーブを有効成分とする医薬品承認申請のルールが定められました。
日本初の西洋ハーブOTCは、、、
エスエス製薬株式会社の「アンチスタックス」(第1類医薬品)。
内服薬として日本初となる軽度の静脈還流障害による足のむくみを改善するOTCです。
ヨーロッパにおいて古くから血管(静脈)の病に良いとされている赤ブドウ葉を原材料として、医薬品としての有効性と安全性、品質を確保した天然由来の「赤ブドウ葉乾燥エキス混合物」(AS195)が「アンチスタックス」の有効成分です。
Natural Medicines Database から 商品名 「Antistax」を検索すると、
Each capsule contains:Red Vine Leaf Extract180 mg. Other Ingredients: Gelatin , Dried Glucose Syrup, Silicon Dioxide, Talc, Maize Starch, Magnesium Stearate, Colours (E 172, E 171).と出てきます。
有効性は、
Taking grape seed extract or its proanthocyanidin constituents orally seems to reduce subjective symptoms of chronic venous insufficiency and improve venous tone. Additionally, in one clinical trial, a specific grape leaf extract, known as red vine leaf extract (AS 195, Antistax, Boehringer Ingelheim), was given orally to patients with stage I and stage II chronic venous insufficiency. Leg edema significantly decreased after 6 weeks of treatment compared to placebo. Doses of 360 mg and 720 mg daily were both effective, but the higher dose produced a slightly greater effect. Patients also reported significant decreases in subjective complaints such as tired or heavy legs, tension, and tingling and pain after 12 weeks of treatment.
医薬品との相互作用は、
Grape juice is thought to induce cytochrome P450 1A2 (CYP1A2) metabolism and may decrease plasma levels of CYP1A2 substrates.
用量用法は、
For chronic venous insufficiency, one clinical trial used a standardized red vine grape extract AS 195 (Antistax, Boehringer Ingelheim). The dose used was 360 mg or 720 mg once daily.
副作用報告は、
Grape leaves have been reported to cause gastrointestinal discomfort, diarrhea, dyspepsia, dry mouth, and retching. Other adverse effects included infections, headache, and musculoskeletal disorders. One case of leg hematoma following a minor trauma was also reported in a person using grape leaf extract.
日本のアンチスタックスも、2カプセル(1日量)中赤ブドウ葉乾燥エキス混合物 450mg(赤ブドウ葉乾燥純エキスとして360mgに相当)。
有効性を示すエビデンスもありますし、私も適応患者さんに勧めてみようと思います。
3日、公正取引委員会はシャンピニオンエキスの消臭効果表示について、科学的根拠がないとして、景品表示法違反の認定をしました。こちらから
シャンピニオンエキスは、西洋マッシュルームの一種から抽出されたもので、腸内細菌そうのバランスを改善し、口臭や体臭、便臭を抑える効果があるものとして、8年ほど前から商品化されていたものです。
今回、科学的根拠が認められず、不当表示とされました。各社は、効果の根拠となる資料を提出したとのことですが、認められなかったみたいですね。
どんな文献だったのか、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!
シャンピニオンは、前から、アメリカのnatural medicines database や Pubmed検索でも引っかかりませんでしたね^^;日本ならではの成分だったのでしょうか???
そういう成分、まだまだありますよね・・・
安全性に問題なく、健康被害はなかった・・・とのことですが、それが唯一の救い??
MSAのサプリメントニュースで、サプリメントメーカーと対談という企画がスタートしましたね。
サプリメントの勉強をする時、その素材や成分に注目することが多いですが、メーカーがこだわっている製法とか、実際、聞いてみないと分からないことも多いように思います。
βグルカンといっても、そのまま高分子でとったり、ナノ化してあったりすると吸収率も変わるだろうし、ほんと複雑です・・・・・
この製品の製法が知りたい!!というMSAは、事務局にリクエストしてみましょう♪
日々、新しいエビデンスが発表されているサプリメント。
そんな 「 サプリメントやハーブの情報はどこで見つけられますか? 」という質問をよく受けます。そこで、私がよく見ているサイトの一部をご紹介します。
参考になさってください。
国民の健康の保持・増進及び栄養・食生活に関する調査・研究を行うことにより、公衆衛生の向上及び増進を図ることを目的とした公的機関としての役割をもつ独立行政法人のサイトです。
アメリカのスローンケタリング癌センターのサイトで、サプリメントやハーブについての優秀なデータベースです。
アメリカ NIH(米国国立衛生研究所)の一部門であるODSがサプリメントに関しての情報を発信しているサイトです。
