こんにちは。
私が勤務するところでは、医薬品とともにサプリメント、ハーブ、アロマセラピー、フラワーエッセンス、ホメオパシーを扱っている珍しい薬店だったため、このお仕事を始めてから薬剤師・薬学生向け雑誌に取材されたり、大学で講義することが多くありました。
それで、薬学生から「相談したい」「お話ししたい」とちょくちょく依頼されます。
・卒業したら留学したいがどうしたらいいか?
・卒業したら雇ってくれますか?
・アロマを臨床にいかしたい
・ハーブについてもっと学びたい
・卒後の進路をどうしようか迷っている。自然療法にはかかわっていきたい
などなど、真剣に卒業後の自分の薬剤師像を探っているようです。
先日お話しした学生さん3年生は、卒後の進路について不安があるということで、お話し伺いました。彼女は、3年生の間にアロマセラピー検定、ハーブ検定にチャレンジしており、自然療法に興味があるとのことでした。4年制6年制の狭間にあるため大学院に進むことは決めているようでした。大学の先生からは、この自然療法の領域は、「怪しい薬剤師」になる可能性もあるから気をつけてとアドバイスを受けていました。私も同じようなことを思います。日本では、ベースは西洋医学です。薬剤師はその中で「薬物療法のプロ」を期待されているのです。ただ、それをふまえた上で、医薬品ではカバーできない領域(予防医学やストレス軽減などの精神領域)をサプリやハーブ、アロマなどでフォローできる薬剤師もいて良いのでは?と思うのです。それを科学的根拠をもとにアドバイスできるのが、「怪しくない薬剤師」と思います。
よくホメオパシーは「何でも治る奇跡の薬」と思っている方がいます。全てのお薬を止めて、「このホメオパシーで治るから」と言われた患者さんで、「膠原病がさらに悪化した」「腫瘍マーカーが上がっているのに、好転反応だから大丈夫と放置された」などが現実で起こっているのです。
さて、彼女と話していたら意外な共通点がありました。
私が、サプリメントの勉強を始める前、薬剤師ヨーロッパ研修に参加したことがありました。6年前になりますが、イギリスで「ドラッグストアのブーツ」「病院見学」「自由時間にキューガーデン」、ドイツで「薬学部見学」「バイエル社見学」「ハイデルベルグ薬事博物館」「バーデンバーデンのスパ」、スイス、オーストリアで「APOTHEKE見学」、イタリア、フランスをまわるすごい旅行でした。
このアポテーカーのツアーに彼女も春休みを利用して行ってきたそうです。添乗員さんも同じでさらにびっくりしました。海外の薬局・自然療法に興味のある人にはとてもおすすめの研修旅行だと思います。私も、いろいろと勉強した後にこのツアーに参加していたら、むこうの薬剤師さんへの質問ももっと深くできなのになあと残念。いつかまた参加
したいです。彼女もこのツアーを通じて、伝統的にハーブやアロマを使用しているヨーロッパの文化に触れて、アメリカやカナダとはまた違った世界観をもったようでした。
私と話をして、彼女に理想としている薬剤師の未来を自分でつかむ希望が見つけられたらうれしいでし、素敵な薬剤師になってほしいです。
そして私も初心を忘れないように勉強したいです。
こんにちは。
東京では今週末がお花見の一番いい日ということで、お花見弁当を持って近所の隅田川沿いのお散歩に行ってきました。今年は、生後4ヶ月のトイプードルのCOCO(♀)が一緒です。
老人介護の分野で、「ドッグセラピー」というのがされていますが、本当にワンちゃんには癒す効果があるようです。
私も仕事で、くたくたで帰ってきても、COCOの顔をみると、疲れが一気に飛んでしまうようです。不思議です・・・
さて、このところペット業界でもサプリメントブーム。
製品も免疫力アップ、皮膚の弱い子用、肥満の子用と、様々です。
免疫アップ用には、キノコ系、皮膚の弱い子用にはビタミン、ミネラルのほかに、不飽和脂肪酸(EPA,DHA)が配合されているんですよね。まるで、人間用のサプリです!
私は、「Herbs for Pets ペットのためのハーブ大百科 」という本を翻訳の金田さんにいただきましたが、カラー版のハーブの写真は、とってもキレイです。
犬と人間とでは、代謝が違いますから、人=ペットとしないで、きちんとした知識で扱わないと大変なことになってしまい、注意が必要です。
また、ペット向けのフラワーエッセンスもよく使われますね。
私は、COCOが万が一、パニックやストレスフルな時に備えて、レスキューのRQ7スプレーを常備しています。
またアロマセラピーも盛んです。オイルマッサージも人間並みです。
トイプードルは、比較的お肌の弱い子が多いのですが、COCOの使っているシャンプーにはローズwater、ハーブエキス(ローズ、セージ、コンフリー、ローズマリー、タイム、ネトル、カモミール、ラベンダー)などなどが配合されています。
それから、ペット向けにホメオパシーもあります。
獣医さんで、ホメオパシーといえば、森井啓二先生。
私は、日本ホメオパシー医学会認定薬剤師を取得するときに授業を受けましたが、穏やかな素敵な先生です。
サプリメントなどの自然療法を学んでいると、何かとペットにも応用でき重宝しています。
こんばんは。
温かかったり寒かったりと気温の変化が激しい日が続きますが、お変わりありませんか?
先週、雨の2日間、パシフィコ横浜で行われた「統合医療展2008」に行って参りました。
今年の講演や展示で多かったテーマは「特定保健指導」「メタボ」「高濃度ビタミンC点滴」でした。4月からスタートする特定保健指導をふまえ、支援者に薬剤師も加えられましたが、指導では「食事指導」「運動指導」で改善されないまたは両指導が上手くいかないときは、「サプリメント」の利用が考えられていますので、支援者らがどのように連携をとり予防システムを確立していくかがKEYポイントになります。
展示では、メタボ対策用のサプリメントとして、EPA・DHA・DPA関係、食物繊維(αシクロデキストリン)など様々な素材が紹介されていました。
また、商品化するときの製造過程において、様々な素材とコンビネーションさせるときに、その素材の安定性を考えずに高温度で製品化してしまい、有効性がなくなっている可能性も考えられることを改めて考えさせられました。薬剤師が安全な有効性のある商品を選択する場合、その素材だけに目をむけるのではなく、製造過程もチェックしなければなりませんね。
高濃度ビタミンC点滴は、昨年あたりから耳にすることが多くなりました。1回60~100グラムのビタミンCを点滴するガン治療の一つで、2005年にNIH、FDAの科学者らがガンに対する有効性、副作用のないガン治療と発表したことをで、日本でもガンのクリニックなどで始められた方法です。こんな大量のビタミンCを体内に入れて害がないのかどうか、これから私も調べてみたいと思います。
MSA認定講座でもブースを出していましたが、多くの医師や薬剤師の先生方がブース内にて興味をもって教材を見て行かれたようです。
こんにちは、酒井美佐子です。
ヘシャック先生を連れて、日光&鬼怒川温泉に行ってきました。
毎年、日本の名所にお連れするのですが、今年はゆっくりと温泉を味わってほしいと思いプランをたてました。
カナダにもいくつかHot springsがあります。アルバータ大学があるエドモントンで一番近いのは、ロッキーのバンフにあります。ここは、山の上の方にあり、宿泊とかはなく、プールのような深い大きなもので、男女、水着をきて入ります。それぞれ、プールに漂ってるだけで、硫黄のにおいなどもありませんでした。
温泉と言っても、国によって入り方や水の温度も全く異なります。
水療法で有名なドイツの有名なバーデン・バーデンのフリードリッヒ浴場は、ローマン・アイリッシュ式と呼ばれる裸で混浴の温泉館で、大浴槽、カルダリュウムと称する温浴室、休息室、蒸気浴(ミストサウナ)室、最後にオイルマッサージですべすべになるというところです。私も混浴に少しためらいましたが、モノは試しと体験しました。中の建物を見るだけでもすばらしかったので、ドイツに行かれる方には是非行ってきてほしいところです。ハーブベースの化粧品工場の多いことでも、バーデン・バーデンは有名ですよね。
ヘシャック先生も世界中のスパを体験し、定期的にアメリカなどにも行っているのですが、スパでは、食事の講義やマッサージ、デトックスをしていると話していました。(アメリカのスパは、水着着用が多いですね)
鬼怒川温泉でも、ヘシャック先生はサウナでゆっくり汗をだし、温泉につかり、デトックスのリンパドレナージュをし、本当にリラックスしたようです。
こんにちは、酒井美佐子です。
今年もMSA主催のフォーラムの季節となり、カナダよりシャーリー・ヘシャック先生が来日いたしました。
私は、昨年に引き続き日本滞在中のヘシャック先生のお手伝いをさせていただいております。
昨日は、激しい雨の中、100名以上の薬剤師、医師、医療関係者のみなさまがお集まりになり無事にフォーラムが終了しました。
3名の先生方の講演がありました。
まず、金沢大学の医師、大野先生の講演が、「我が国の補完代替医療の現状
と課題」と題し、EBMの概念、がん用サプリで使用されているアガリクスやプロポリスの文献はPubMedでは、1,2件したないこと、つまり情報が氾濫し、正確なことはわかっていないということで、大野先生の研究班で臨床試験が始められていること、そして日大薬学部の井手口先生の講演は「サプリメントカウンセリングのナラティブアプローチ」と題し、患者さんは自分なりのナラティブ(物語)もち、医療従事者のナラティブ(EBMに基づく?)から両者が同意できる新しいナラティブに持って行く方法をわかりやく解説していただきました。サプリメントのカウンセリングをしていくとき、正確な知識と情報はもちろん、コミュニケーションテクニックを磨くことにより、よりよいケアを行うことができる・・・私も、これからカウンセリングを行うときのヒントをたくさんいただき、大変参考になりました。
基調講演のヘシャック先生の講演は、「カナダ政府の統合医療プログラム~CAM教育とヘルスマネージメントチームの全容~」と題し、カナダ政府によるNHP(ナチュラルヘルスプロダクツ)の規制、教育システム、プライマリーネットワークと医療従事者が患者情報を共有するウェルネット連携システムの話がありました。
規制の話では、安全性や有効性を政府が管理しているため、ラベルの記載方法をエビデンスレベルにより具体的に提示されていたのがおもしろかったです。
エビデンスレベルⅠ(良好にデザインされたRCTの系統的レビューおよびメタアナリシス)で、治療をうたえる商品として、北アメリカ人参抽出でジンセノサイドを除いた「COLDーFX 」は「感冒・フルの予防と緩和」とラベルに明記されています。
政府が管理している証拠に商品に「NPN」ナンバーがラベルに明記もされています。また副作用報告書も医薬品と同じシステムで、企業および政府に報告され、消費者に反映されます。
教育に関しては、ヘシャック先生はプロフェッショナルですが、MSA講座内容を大学でされているので、省略します。(今回の講演では、大学授業で使用したケーススタディが提示されました)
また、ヘルスマネージメントチームのツールとして、アルバータ州で「ウェルネット」という、どの医療機関に行っても、患者さんの医療情報(病歴、検査値、処方薬、OTC、NHP,アレルギー歴、家族歴)が共有できるネットワークの説明がありました。薬局での情報も記載でき、これからの患者フォローに有効なのは間違いありません。
ヘシャック先生のお話は、NHP先進国のカナダの現状を目の当たりし、日本の将来もこのように・・と希望を持ちました。
あっというまの3時間で、内容も深く、大変勉強になりました。
(写真:ヘシャック先生来日、大野先生と、井手口先生と)
こんにちは、酒井美佐子です。
3月号のファーマネクスト3月号 特集 「薬局薬剤師のためのスキルアップ講座」
で、疾患別患者対応事例「サプリメント編」が掲載されています♪
メタボ対策用に「脂質異常症」「糖尿病」、「不眠症」「骨粗鬆症」の各疾患に対する薬剤師と患者さんのやりとりです。
実際、薬局でこれらのことは、よく聞かれますよね。
機会がありましたら、目にしてみてください♪
ところで、ファーマネクストでは、2004年~「薬剤師のための統合医療実践講座」連載や、2006年~「メディカルサプリメントアドバイザーQ&A」連載でお世話になってきました。
ファーマネクストは、主に薬局の薬剤師さんを対象にしたスキルアップ月刊誌で、毎回、活躍されている薬局や薬剤師さんを取り上げています。
また、薬局で不可欠のコミュニケーションスキルなどのことも重点をおかれていますね。
3月14日に行われるカナダ大使館フォーラムの講師の井手口直子先生の原作で「薬剤師MIKI」という漫画形式で学ぶ連載があり、楽しいですよ。
薬剤師の学ぶことも、たくさん増えて大変ですが、楽しい!って思えることから始めてみて、それが患者さんの役にたてたら、素敵なことですね♪
こんにちは、酒井美佐子です。
今日は花粉のピークだそうです。私は、まだ発症はしていないものの、目がチカチカしています・・
私の花粉バケツも来年は、溢れるのかな?
さて、先日、薬剤師の特定保健指導の担い手が保留されたとブログで書きましたが、一転!
厚生労働省は、特定保健指導で生活習慣改善の指導を支援する職種に薬剤師を含める方針を決定し、3月に発出する通知に盛り込む予定としました。
「薬剤師の活躍の場の広がり」スタートですね!
薬剤師の役割としては、食生活の改善指導、運動指導が考えられますが、いざ、スタートしてと言われても、ほとんどの薬剤師の方は未経験でしょう。。。
薬局やドラッグストアなどでは、早急に勉強会が開かれることと思われます。
メディカルサプリメントアドバイザーを受講している先生方は、血糖上昇を穏やかにするハーブ、ハーブティーの使用や食事療法のところを重点的に読まれるといいと思います。
また、中性脂肪↑に対しては、魚油(EPAやDHA)が第一選択となるでしょう。
食事の経過を見て、指導するようなことも出てくるかもしれませんので、優良なサイトなどがありましたら、ご紹介していきたいと思っています。
今週、以前勤めていた佐倉病院に化学療法の勉強しに行きました。
佐倉病院は、もう辞めて7年たちます。9年も勤めていたので、院内はお庭・・・のはずが、大幅な増床工事があったため、薬剤部内も様変わり!
迷路のようでした。
オーダリングシステムも導入され、私の時とは違い、IT革命の嵐です(笑)
今回は、私の仕事上、「化学療法」について勉強しなければならなくなりました。
はて・・・困った!
最新ケモはどうなっているんだろう???
そこで、佐倉病院時代、私を臨床薬剤師に育ててくださった石井敏浩先生(薬剤
いざ、当日佐倉へ・・・
緊張・・・
いくら前に勤めていたとはいえ、出戻りのような感覚です(笑)
そんな私を、薬剤部の先生方は温かく迎えてくれました。感謝です♪
1日目:
後輩の渡邉郁乃先生について、病棟でのケモ指導の見学です。渡邉先生は、婦人科病棟の担当で、主に卵巣ガンや子宮頸ガン、子宮体ガンの患者さんの指導をしています。化学療法導入時の服薬指導方法、副作用時の薬剤師の対応など説明してもらいました。
オーダリングが入っているので、主治医への患者情報提供や、患者の検査結果なども一目瞭然、ミキシングのダブルチェックなども厳重でした。
午後は、注射室で浦野先生からケモのミキシングテクを見せていただきました。
2日目:
薬品管理室で、院内の「ケモにおける安全対策」「ケモ剤の取扱指針」「レジメン集」などを学び、DI室ではおすすめ図書をチェックしました。
あっというまのタイムスリップしたような2日間でした。
薬剤部の先生方、本当にお世話になりありがとうございました!
(上から石井先生、渡邉先生、同級生で4月から東邦大学薬学部講師の佐々木先生)
こんにちは、酒井美佐子です。
今週末、毎年参加させていただいている「東邦大学薬学部就職セミナー」に呼ばれて行って参りました。
薬学部3年生の主催でしたが、この学年が最後の4年制。これから2年間は、薬学部から卒業生が出ませんので、今年の就職の条件はとても良いそうです。
現に、ここの3年生のみなさんも、ほぼ就職は決まっているそうです。
ココ何年間かは、就職氷河期なんてなさそうですね。
今回も、薬学部の教授の先生方ともお話しさせていただきました。
前にも書きましたが、新薬学部棟が完成したので、これから、臨床薬学に力を入れていくらしいです。すばらしい、ガラス張りの模擬薬局やコンピュータールーム。
それから、東邦大学佐倉病院時代の3つ下の後輩にも10年以上ぶりに再会。
子育てと薬局のお仕事を両立していて、とっても頼もしい先生になっていました。
私が日経DIの連載などでメディカルサプリメントをやっていることを知り、「私もサプリメントの勉強しなければならないんだ!と思っています」という、心強いお言葉も♪
年月がこんなにたったのと、後輩がこんなに立派にお仕事していることに、感動したとても良い日でした。